仕事が一区切り
K氏、M氏と共同で、CADフレームワーク、NURBSテセレータ、ポリゴンスライサを数ヶ月間で開発するというスケジュール的にかなりタイトなプロジェクトがあったのだが、先日無事離陸できた。
CADフレームワーク部分はかけた工数が少ないため機能的には必要最低限のものであるが、テセレータ、ポリゴンスライサはK,M氏の尽力もあって、短期間ながら高速かつ高品質なものができた。
とくにテセレータは、本当にこの短期間に作成できるのか不安で仕方なかったのだが、杞憂に終わってほっとしている。仕事がらいろいろなテセレータを見てきたが、速度も品質も上位に位置するものになったように思う。まだほとんど最適化をしていないので、今後どこまで速くできるかが楽しみだ。
なお、実装にあたっていろいろな論文をあさったのだが、結局オーソドックスな手法の以下のものが一番役にたった。「分割して統治せよ」という単純な手法のもつ普遍性にはいつもながら驚いてしまう。
F. Kahlesz, A. Balazs and R. Klein.Multiresolution rendering by sewing trimmed NURBS surfaces. Submitted to Solid Modeling 2002.
また、テセレータのうち、実際に私がコーディングを担当したのは2Dのドロネー三角形分割部分のみだが、制約辺対応でかつメッシュに特化した分割アルゴリズムというのが探しても見つからなかったので意外と苦労してしまった。よく行う処理のはずなのにこれだけ資料がないというのも不思議なものである。やっぱりニッチな業界なんだなあ。
それにしても今までのプログラマ生活でももっとも密度の濃い数ヶ月をすごした。冗談抜きで通常の3倍のスピードでコーディングが出来たように思う。労働時間自体はあまり長くなく、かつコーディングもはかどったので毎日心地良い疲労感を味わうことができた。この調子が続いてくれるといいんだけど、まあ絶対スランプがくるんだろうね。
- 2006.09.03 Sunday 21:03
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