レビュー

Vectorのピックアップにのりますた。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/050416/n0504161.html

「reviewer's EYE」で書かれていることはまさに作成時にこだわったところで、 さすがにたくさんのソフトを触っている人なんだなと感心してしまった。(もしかして「Windowsはなぜ動くのか」の著者の人かな?)

そう、画像ビューアの主役は画像で、それ以外の情報はなるべく表示させたくないのである。
Longhornになってウインドウをすべてポリゴンで描画するようになれば、こういった方向での使いやすさがはげしく進化していくのではなかろうか。
とくにVC++の開発環境とかだと大量のウインドウが存在して、肝心のソースコードを表示する領域が狭くて、イライラするときがある。
自動的にウインドウを消すような統一的なしくみがLonghornで整備されるとユーザビリティが格段に向上すると思っているが、どうなんだろう。

オンラインゲームの未来

やっぱり大きかった! 日本のオンラインゲーム市場は約579億円
http://www.rbbtoday.com/news/20050405/21987.html

これに対して、ガンホーっていうオタク向けオンラインゲーム運営してる一企業の時価総額が今日の時点で2747億円。2005年の予想利益はたったの3億7千万円!。うーんクレイジー。
一時期FF11を遊んでいたことがあるが、オンラインゲームの将来ってそんなにバラ色じゃない気がする。コアなゲーマーでもせいぜい月1000円ぐらいしか払う気にならないんじゃなかろうか。
しかもこの会社っていい加減なメンテナンスで、ゲーマーの間では以前から悪名が高かった気がするんだが・・・
ガンホーの株価は1679万円!なので、一日で数百万単位で値動きがある。完全に賭博の世界。買ってるのはほとんど個人投資家なんだろうけど、こんな額の投資ができるってすごいな。


ついでにもう一つ最近すごいと思うのがエフェクター細胞研究所。ここに現在17万円の値がついてることが到底信じられない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050405-00000017-tcb-biz

上の記事にもやんわりと書いてあるが、去年の売り上げ4億円のほとんどは韓国のベンチャーキャピタルからで、そのVCには大量のストックオプション(行使額5万円)を与えてる。
上場のためにグルになって無理やり売り上げて、対価としてストックオプションを与えたんじゃないかと勘繰ってしまう。
しかも今回の上場で集めた資金は、当面必要がないので金融商品で運用するとのこと。いったいなんのための上場なんだろう。
ここはライブドア証券が初の主幹事となったIPO銘柄のうえに、公募額38万円が数日で半値まで落ち込んだということもあって、結構大きなニュースになっているが、いかにもライブドアらしい騒動で笑った。

あふ

オーストラリアの方からメールがあった。Hamana についての要望だった。

台湾以外の方で使用してくれているというのははじめてだ。
一体どういう経緯で海外の人が使ってくれてるんだろうかと不思議に思ったりするが、今回は「manga見るのに使ってるYo!」ってことだった。
なんかネトランの影響か漫画ビューアというジャンルにくくられている気がする。 本みたいに見開いて見れるってのが原因なのかな。
漫画に限らず普通のビューアとして認知されたいってのはあるんだが、まあ気長にやっていこう。

で、「cbz/cbr というフォーマットに対応してくれ」ってのがその要望の一つだったんだけど、なんのフォーマットかと思ったら、「zip/rar をそれぞれリネームしたもの」とのことだ。
個人的には zipはzipのままがいいと思うのだが、画像を圧縮したファイルにはcbzという特別の拡張子を割り振ることでエクスプローラーから ダブルクリックしたときにビューアが立ち上がってくれて便利なんだそうな。なるほど。

というか、みんな「あふ」使おうよ。エクスプローラーよか絶対幸せになれるって。

デバイスステート切り替えコスト

仕事が少し落ち着いてきたので、久しぶりにHamana の開発をやった。やりたいことはいくらでもあるのだが、大体月に2日程度しか工数を割り振れないのでなかなか進まない。
まあ仕事と違って、のんびりが許されるから楽しいんだけど。

さて、Hamana で動画再生中にファイルリストとサムネイルウインドウを表示させると妙に重かったのだが、まあテクスチャマップされたポリゴンを大量に描画しているので、こんなものだろうとあまり気に留めていなかった。(文字もサムネイルもすべてテクスチャで描画している)

ところが、今日別件でhamana上で大量のテクスチャマップされたポリゴンを描画させてみたら軽い軽い! つまりサムネイルかファイルリストの描画になんらかの無駄があると判明したので詳しく調べることにした。

で、結局直接の原因はサムネイルの描画が次の処理シーケンスになっていたことだった。
  1. すべてのサムネイルに対して2から5を繰り返す
  2. Direct3Dデバイスの頂点フォーマットをテクスチャなしのものに設定する
  3. サムネイルの枠と背景を描画
  4. Direct3Dデバイスの頂点フォーマットをテクスチャありのものに設定する
  5. サムネイル画像を描画
つまり2,4の頂点フォーマットの切り替えをサムネイル画像ごとに行っていたのがマズかった。

これを次のようにしたらCPUの使用率が80%から10%まで改善した(毎秒60フレームで描画)。
  1. Direct3Dデバイスの頂点フォーマットをテクスチャなしのものに設定する
  2. すべてのサムネイルの枠と背景を描画
  3. Direct3Dデバイスの頂点フォーマットをテクスチャありのものに設定する
  4. すべてのサムネイル画像を描画


描画するサムネイルは高々20個程度のわけなので、これによって節約できる描画ステートの切り替えは40回程度なのだが、まさかここまでパフォーマンスに大きな影響を与えてるとは想像もつかなかった。

ACM SIGGRAPH

ACM SIGGRAPH の会員になった。
年額$27 で ACM Digital Library の論文のうち、SIGGRAPHがスポンサードしている ものが好きなだけ読めるようになるので、かなりオトクな気がする。

最近の論文なら執筆者がwebページもっててそこで公開されているので、ACM Digital Library のメリットがあまりないのだが、 古い論文になると威力を発揮する。
とくに最近は仕事がらみで Bezier曲線をいろいろいじくることが多いのだが テーマが古いため、これに関する論文はほとんどwebに置かれてない。 てことでACM Digital Library は大助かりだ。

家にいながら論文を検索して見れるって、地味だけどすごい便利な世の中だなと実感。

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